ホンダ福井威夫社長は年末社長会見で、V10エンジンを搭載した『NSX』後継車の開発を中止すると発表した。
NSXはホンダのスーパースポーツカーで、排ガス規制に対応できないため、2005年に生産を中止していたが、F1で培った技術を投入したV10エンジンを搭載したNSX後継モデルを2009年ごろに投入する予定だった。
同社は2008年でF1レース活動から撤退することを決めたばかりで、NSX後継モデルの開発も中止する。
また、2010年の本格稼働を予定していたさくら市の新研究所についても、稼働開始時期を延期する。
研究・開発分野では、投資の優先順位を再度見直すと同時に、激動する環境で生き残り、持続的な成長を可能にするための将来の投資に集中する、としている。