NECエレクトロニクス、インドのソフトウェア設計サービス会社KPIT Cummins Infosystems、ドイツのECU開発支援ツール会社イータスは、車載用ソフトウェアの標準「オートザー」の普及を促進するために協業することで合意した。
今回の協業は、NECエレの32ビットマイコン「V850」、KPITのCAN、LINなどの通信管理用ミドルウェアとRTE(ランタイム環境)などから構成される基本ソフトウェアモジュール、イータスのアプリケーションソフト開発ツール「アスケット」「インテクリオ」を組み合わせることで、オートザー仕様に準拠したシステムを容易に構築するソリューションをユーザーに提供するのが目的。これにより、ユーザーである車載制御ユニットメーカーや自動車メーカーは、ソフトウェアの開発負担を軽減できる。
今回の協業で、NECエレは、32ビットマイコンV850のFシリーズ30品種とFlexRay通信コントローラ内蔵マイコン「V850E/PHO3」1品種に対し、オートザー仕様に準拠させたマイコン駆動用ソフトウェア「MCAL(デバイスドライバ)」を開発し、市場投入する。KPITはNECエレの31品種のマイコン上で駆動する基本ソフトウェアを製品化、イータスはNECエレのマイコンおよびKPITの基本ソフトウェアモジュール上で駆動するオートザー準拠のアプリケーションソフトウェア開発のための開発ツールを製品化する。
各社は、それぞれの開発成果を、各自の販売網を利用して、市場で提供する。