日本精工は、工作機械主軸用のロバスト軸受シリーズとして高精度・低摩擦・高速を実現した「新型保持器付きロバストアンギュラ玉軸受」を新たに開発した。
開発品は、高速回転時のNRROの半減、発熱の20%低減、主軸の回転非同期振れの低減が可能で、金型加工などで高精度で滑らかな仕上げ面を実現する。
工作機械主軸用軸受には、高速回転、高剛性、高精度回転、環境配慮型設計が要求されている。回転精度では、1回転毎の振れや、1回転毎に繰り返しのない振れを小さくする必要があり、高速・低発熱化の強いニーズがある。
同社は、高速回転、低発熱、高剛性の点で通常の主軸用軸受よりも優れているロバストアンギュラ玉軸受をすでに販売しているが、今回新外輪案内保持器を採用することで、高速回転時のNRROの半減、発熱の20%低減を実現した新型保持器付きロバストアンギュラ玉軸受を開発、工作機械の生産性向上、環境対応に寄与する。
新製品は2009年1月から販売し、ロバスト軸受全体として2011年に50億円の売上を目指す。
また、10月30日 - 11月4日に東京ビッグサイトで開催される「日本国際工作機械見本市JIMTOF2008」に出展し、動展示する。