7・8日に開催された、D1グランプリのスペシャルイベント「2008 D1 GRAND PRIX EXHIBITION TOKYO DRIFT in ODAIBA」。メディア向け体験同乗走行が行われ、記者も参加した。
乗せてもらったのは、公式戦で現在14位の高橋邦明選手。600馬力オーバーを誇る赤の「GOOD YEAR Racing with Do-Luck」(JZX110型トヨタ『チェイサー』)に同乗させもらった。
コースは、メインイベントのエキシビションマッチで使用された、大型駐車場に設けた特設コース。ゆりかもめの船の科学館駅の前に広がる、お台場のモータースポーツイベントではお馴染みの駐車場だ。
ホテルグランパシフィックメリディアン側の待機エリアからスタートし、ゆりかもめと併走する形でメインストレートが200m弱続く。東京国際交流館側に設けられたステージの直前で右への第1コーナー。続いて右へ180度に近い第2コーナーがあり、そのまま流れるように左への第3コーナー。さらに連続して、スタート地点側に設置されたオーロラビジョン前で左へ180度の第4コーナーと続く。
エキシビションマッチではここで審査は終了だが、サービスコーナーとして右へ180度の第5コーナーがあり、その先でゴール、待機エリアとなる。
都合3周してもらったのだが、早くも雄叫びを上げてしまったのが、スタートダッシュの加速感。バケットシートに身体がめり込みそうな感じだった。一番近い感覚としては、テーマパークのカタパルトで発進する系統のコースター類や、ジェット旅客機の離陸時だろう。しかし、視線は低いしエンジン音も強烈なので、迫力が桁違いだ。200mに欠ける直線にも関わらず、120 - 125km/hは出ていたそうである。
そのあと、頭が持っていかれる強烈なブレーキングで、ドリフトしながら1コーナーに突入。それ以降は、前後の加減速Gに加えて常に左右どちらかに遠心力がかかっている状態である。コーナー間が短いので、もう揺さぶられっぱなしなのだ。そして気がつくと第5コーナーを曲がっており、あっという間にゴール。実に楽しくて貴重な体験であった。