ブリヂストン、ハンガリーの新工場で開所式

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ブリヂストンの欧州統括子会社のブリヂストン・ヨーロッパNV/SA(BSEU)は、ハンガリーのタタバーニャ市近郊の新タイヤ工場の開所式を行った。

新工場建設の投資金額は、約1億9000万ユーロで、完全自動化を実現したタイヤ生産システムを導入した。生産能力は、2009年時点で日産約8000本を見込んでおり、主に乗用車用、小型トラック用の高性能タイヤや大口径タイヤを生産する。

開所式には、アーベル・ガラムヘジ経済・運輸省次官、ヤーノシュ・ベンチク タタバーニャ市長、ラースロー・ベケ ケルニェ市長をはじめ、150人を超す政府や地域の代表者が出席した。

ブリヂストン・グループの欧州進出の歴史の中でも重要な位置付けとなる今回の開所式には、グループからブリヂストンの荒川詔四社長やBSEUの浦野隆社長をはじめ、欧州地域の6タイヤ工場や5大販社からも代表者が出席した。

式典冒頭、ブリヂストンの荒川詔四社長が「欧州を重要市場と位置付けており、長期的な視点で事業を展開します」と挨拶した。

出席者には、最先端技術の概要を説明するとともに、完全自動化を実現した生産システムを実際に見てもらった。タタバーニャ工場は、生産工程の完全自動化を実現した革新的タイヤ生産システム「BIRD」を日本国外で導入した工場としては、昨年11月に開所式を実施したメキシコ・モンテレー工場に次ぐ2番目となる。

BIRDは、タイヤの部材工程から製品検査工程までの完全自動化を実現したタイヤ生産システムで、従来の生産システムに比べ生産性を約2倍向上することを可能にするとともに、ユニフォーミティやバランスといったタイヤの品質の強化も図れる。

また、省スペース・省エネルギー化の実現や、小ロット生産対応力が高いことから、生産するタイヤの品種やサイズなど、顧客のニーズに柔軟に対応することが可能となる。さらに、部材の製法を革新的で高精度なものにしたことにより、タイヤ設計の自由度が広がり、より高性能・高品質のタイヤ生産が可能となる。

《レスポンス編集部》

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