飲酒運転厳罰化の大きなきっかけとなった福岡県で起きた飲酒運転死亡事故で、福岡地裁は危険運転致死傷罪に問われた福岡市の職員、今林大被告に懲役7年6月を言い渡した。求刑は懲役25年だった。
今林被告は飲酒運転で前方を走る車に追突、衝撃で幼い兄弟3人が海に投げ出されて死亡した。
福岡地裁の川口宰護裁判長は、今林被告が事故現場までに通った細い道を接触せずに通過していることなどから、飲酒によって正常な運転が困難か証明する必要がある危険運転致死傷罪の成立を認めず、業務上過失致死傷罪と、ひき逃げ、酒気帯び運転の道路交通法違反として認定した。