トヨタ自動車の渡辺捷昭社長は23日、都内のホテルで開かれた「2007東京国際自動車会」議に出席、「トヨタが目指すもの」をテーマに質疑に答えた。米GM(ゼネラルモーターズ)とのデッドヒートが続く世界販売首位の座については「世界一を目指したいが質的なものでの世界1」との持論を展開した。
渡辺社長は「いつも世界一が話題になるが、ホメ殺しにならないよう気をつけたい」と語り、「質の向上なくして成長はない。質が向上すれば量的なものはついてくる」と強調した。
また、トヨタが目指す企業像として「モノづくりの王道を歩む会社」と表明、環境、エネルギー、安全など自動車の課題に「高い志をもって(サプライヤーや販売会社など)パートナーとともに努力し続けたい」と述べた。