「研究用の教材として人気があり、大学の工学部や工業高校がよく借りていきますね」東京ビッグサイトで開催された「オートサービスショー2007」(15−17日)で、こう話すのはディーアイシージャパン(DIC)関係者だ。
同社は自動車整備業・販売業・登録業などのビジネス分野における総合ソフトウェアの開発・販売をしている会社である。その会社がなぜか燃料電池カートを展示していた。
その燃料電池カートは長さ1700mm、幅1100mm、高さ480mmで、重量は75kg。スピードは10−15km/hで、連続走行時間は約4時間。
「やはりこれからは環境問題が重要になってきますので、うちとしても何かできることはないかということで、水素エネルギーに注目し、燃料電池カートを始めたんです」とDIC関係者は説明する。ただ、実際は電機メーカーに委託生産し、同社が販売やレンタルを行う。販売価格は250万円で、これまでに2台売れた。