スズキの鈴木修会長、旧GM保有株は金庫株として保有継続

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スズキの鈴木修会長は25日、東京で記者会見し、昨年3月に米GM(ゼネラルモーターズ)の出資比率引き下げに伴って買い上げた自己株式を当面、金庫株として保有する方針を明らかにした。

この保有株は、GMがスズキへの出資比率を20%から3%に引き下げるのに伴い、市場への影響を配慮して放出分を約2300億円で買い上げたもの。

この時はスズキが1年保有後、GMの求めに応じて買い戻しの協議に応じるとしていた。しかし、GMはスズキに再出資できる状況にはなく、1年経過後もスズキが継続保有することとなった。

鈴木会長は「実質無借金経営を続けており、資金面で問題はない。(自己株式は)そのまま置いときゃいいわということ」と述べた。

また、昨年11月に日本でGMのリック・ワゴナー会長と会談し「長期的、戦略的に現在の提携関係を維持していくことで合意している」と語った。

GMの経営再建については「底力があり、回復は意外と早いかもしれない」との見通しを示した。

《池原照雄》

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