ホンダは17日、東京・南青山の本社で年央会見を行い、その席上、福井威夫社長はハイブリッド車について「他社さんがやるような複雑なハイブリッドをやるつもりはない」と語った。
ホンダのハイブリッドシステムは「IMA」(インテグレーテッド・モーター・アシスト)と呼ばれるもので、軽量、コンパクト、コスト負担が少ないというところに特長がある。2009年発売予定の次世代ハイブリッドは、いまのIMAをさらに進化させたもので、燃費効率を上げ、大幅なコストダウンを図ったものになるとのことだ。
「IMAのモデルに対する適合性を考えると、大きなクルマより小さなクルマにメリットがありそうだということがわかってきたので、『シビックハイブリッド』より小さい領域で活用していこうと思う」と福井社長は語り、トヨタのように全車種に投入する考えはないようだ。
また、採算については「利益は重要ですが、環境問題がより重要なテーマなので、そちらの方向に向かっていく。これで大もうけしようというレベルではない」と福井社長は強調した。