フォルクスワーゲンには、歴代『ゴルフ』をベースとするセダンがラインナップされている。1−2代目は『ジェッタ』、3代目は『ヴェント』、そして先代となる4代目では『ボーラ』と名乗っていたが、5代目では再びジェッタの車名が復活した(1月23日に日本発表)。
フォルクスワーゲングループジャパン広報部長の丸田靖生さんは「先代のボーラでは内外装の質感を高め、ひとクラス上のしたクオリティを提供してまいりましたが、新しくなったジェッタではさらに、個性的でエレガントなスポーティセダンを目指しております」とコメント。
「シャシーやエンジンなどは定評のあるゴルフ5のコンポーネントを使い、専用のフロントマスクやボディパネルを採用することで、歴代のゴルフベースのセダンが持つ“質実剛健”というイメージから脱却することができていると思います」
実際に新型ジェッタは今までのゴルフベースのセダンとは異なる、エレガントな雰囲気に包まれている。フロントは現行型ゴルフのイメージを残しながらも、「GTI」から採用されたワッペングリルをクローム仕上げとすることで、セダンらしい質感の高いをフロントマスク作り上げている。
リヤビューは丸みを帯びたフロントとは対照的に、シャープなラインと面が強調されスポーティにまとめられている。
歴代モデルでも定評のあったトランクスペースは、ボーラよりも72リットルも拡大され、527リットルもの容量を確保。フルサイズのゴルフバッグが4つ入り、さらにリヤシートは分割トランクスール機能も備えられているので、最大190cmの長尺物も積むことが可能だ。トランク開口部もボーラより大幅に大きくなっているので、積み下ろしもラクになった。
ボディサイズが拡大されたことで、後席の居住性も大幅に改善されている。新型ジェッタは洗練されたエクステリアも見所のひとつだが、セダンとして一段と進化したパッケージングも見逃せないポイントだ。