ひき逃げは母親の指示…送検へ

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無免許運転を行った際に重傷事故を起こしたとして、業務上過失傷害などの非行事実で家裁送致となった17歳の少年に対し、現場からの逃走を指示したとして、愛知県警は20日、この少年の母親である47歳の女を道路交通法違反(事故不申告教唆)容疑で書類送検する方針を固めた。

愛知県警・南署によると、問題の事故は10月30日に発生している。名古屋市南区本地通
付近の国道1号線で、信号待ちを行っていた乗用車に後ろから走ってきた別のクルマが追突した。追突された側のクルマに乗っていた3人が軽傷を負ったが、運転していた少年は現場から逃走。後に業務上過失傷害や道交法違反(ひき逃げ)で逮捕されている。

少年は「現場から逃走したのは母親の指示があったから。現場から電話を掛けたら“逃げなさい”と言われた」と供述。事故当時は母親を迎えに行くためにクルマを運転していたこともわかった。

このため、警察ではひき逃げに関しては母親の役割が大きかったと判断。道交法違反(事故不申告)で書類送検する方針を固めた。近く実施するという。調べに対して、この女は「(少年が)競艇学校の入試を受けることになっていたので、事故を隠そうと思った。クルマの運転方法はせがまれたので教えた」などと話しているという。

《石田真一》

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