日産ディーゼル工業は7日、同日付の日経朝刊が三菱ふそうトラック・バスにディーゼル排ガス浄化技術を供与すると報じたことについて「そうした話を進めている事実はない」(広報室)とコメントした。
この技術は、超高圧燃料噴射と尿素SCR触媒を組み合わせたシステムで、日産ディーゼルは2004年11月にディーゼルの新長期規制(05年10月施行)に適合した大型トラック『Quon』(クオン)に搭載して発売している。
日産ディーゼルはかねて、この技術を「グローバルスタンダードにしたい」(仲村巖社長)と表明しており、他社への技術供与にも応じる方針を示している。三菱ふそうの親会社、ダイムラークライスラーも大型車の排ガス対策では尿素SCRシステムを採用する計画だ。