【東京ボートショー05】ヨットは空を飛ぶ

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千葉市・幕張メッセで10日から13日まで開催中の東京国際ボートショー、主催者の日本舟艇工業会スタンドに、1隻の風変わりな小型ヨットが展示された。船底に逆T字型の水中翼がついている。

ヨットはモス級と呼ばれる小型のもので、数年前から水中翼付きのレース艇が現れた。水平の水中翼は揚力を発生し、船体を完全に空中に持ち上げるので水の抵抗がなくなり、速度が上昇する。クルマにダウンフォースを発生させるウィングと、向きは逆だが同じ理屈だ。

オーストラリアのパースで先日開催された2004/2005モス級世界選手権では、出走47隻で水中翼付きが11隻、そして上位1−4、6−8位を水中翼付きが獲得した。

水中翼の幅は50cmほど。船底中央と、後部の舵に、合計2枚取り付けられている。水は密度があるので、この程度の大きさで乗員(1人)とあわせて100kg程度の重さを持ち上げることができる。

ただし固定翼なので、効果を発揮する速度などの条件の範囲が狭く、また水中翼自体は抵抗要素となる。このへんもクルマのエアロパーツと似ている。会場では水中翼付きのウィンドサーフボードも展示された。

《高木啓》

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