【国内モータースポーツ総括】Fニッポン、JGTC、F3

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F1における佐藤琢磨の活躍が最大の注目点となった感のある、2004年の日本モータースポーツ事情だが、国内カテゴリーにおいてもさまざまな話題があふれ、混戦のシリーズ展開がファンのハートを熱くしてくれた一年であった。

●フォーミュラ・ニッポン

まず、国内トップフォーミュラであるフォーミュラ・ニッポン(Fニッポン)。今季は、初の海外開催となるマレーシア・セパン戦を含む全9戦の開催となった。富士スピードウェイが工事期間中のためもあり、例年より1戦少ない。

ローラシャシーによるワンメイク規定2シーズン目となる今季、予選では1秒のタイム差に10台近くがひしめくことも珍しくないほどの接戦状態。レースにおいても、無給油によるノーピットストップ作戦が脚光を浴びるなど、戦略的なかけひきによるスリリングな展開が相次いだ。

開幕戦では2年目の小暮卓史(ナカジマ)が劇的なレース展開を制して初優勝。同僚のアンドレ・ロッテラーも第3戦で初優勝し、さらにセパンで2勝目を挙げてシリーズの主導権を握る。予選で最速ぶりを発揮するリチャード・ライアン(ダンディライアン)も2勝してロッテラーと競り合えば、シーズン後半にはインパルのブノワ・トレルイエと井出有治も調子を上げてきて、それぞれ1勝を飾る(井出は初優勝)。

ドライバーズタイトル争いは終盤まで混戦が続き、最終戦を迎える時点でロッテラー、ライアン、井出の3人にチャンスが残る状況であった。

そして最終戦鈴鹿は、8戦連続のフロントロー、シーズン5回目のポールポジションから発進したライアンを、インパル勢が次第に追いつめるレース展開となる。終盤、1位トレルイエ、2位井出、3位ライアン、7位ロッテラーという状況となり、タイトルの可能性の無いトレルイエが同僚の井出に勝利をゆずれば、井出が逆転チャンピオンに!

しかし、ドライバー同士の真剣勝負を信念とする星野一義インパル監督の辞書にチームオーダーの文字はなく、そのままトレルイエが今季2勝目を達成。チーム部門タイトルはインパルが連覇したが、ドライバーズタイトルはライアンの手に転がり込んだ。来季のF1昇格を目指すライアンは、このオフ、新たな戦いに挑んでいる。

98-01-03年のチャンピオン、本山哲は今季開幕前にインパルから5ZIGENに移籍。かつての強豪チームを再興させるというテーマに挑んだ。そしてそれは、5戦目での移籍初優勝というかたちでひとまず実を結んだかに思われたが、シーズン終盤は伸び切れず。自身初のタイトル連覇は成らず、6シーズン守ってきたシリーズ3位以内からも転落した。21世紀の「日本一速い男」は、来シーズンの捲土重来を期す。

新鋭や外国人勢の活躍が目立つ一方で、悲願の初タイトルを目指した脇阪寿一や、初優勝を期した道上龍、立川祐路、土屋武士らには辛いシーズンとなった。広く見れば彼らは「本山世代」。彼らにとっても来季は正念場となるだろう。

●フォーミュラ・ニッポン
●全日本GT選手権、GT500クラス
●全日本GT選手権、GT300クラス
●全日本F3選手権

《遠藤俊幸》

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