カーナビ連続盗難、盗んだ後に放火

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北海道警は11日、札幌市手稲区内でカーナビを狙った車上荒らしが連続して発生していることを明らかにした。盗難に遭ったクルマはすべて放火された状態で発見されており、警察では犯人が証拠隠滅を狙った可能性もあるとして、慎重に調べを進めている。

北海道警・手稲署によると、カーナビを狙った窃盗・車両放火事件は今年8月下旬ごろから札幌市手稲区曙11条1丁目付近にある山口団地を中心とした半径約1km圏内という、極めて狭い範囲で連続発生している。

10件目となる事件が起きたのは11日の午前4時ごろ。札幌市手稲区前田4条15丁目付近の民家に隣接する駐車場で、この家に住む24歳の男性が所有する乗用車が炎上しているのを通行人が発見。警察と消防に届け出た。

火は間もなく消し止められたが、車内からカーナビ(時価8万円相当)が無くなっていることを所有者が確認。警察では付近で連続発生している事件の一部として扱うことになった。

一連の事件では午前3時から6時までの時間に集中して発生し、犯人はカーナビを盗難した後、車内に火を放ってから逃走している。

警察では犯人が証拠隠滅を狙った可能性が高いとみているものの、単純に考えても手順が一つ増えるわけであり、逃走までの時間が遅れればそれだけ発見されるリスクも高くなる。

こうした事情を考慮すると、すべての件で放火に及んでいることには、何らかの理由や目的があるのではないかという見方もできるが、警察でも犯人の意図を推測するには至っていない。

同署では深夜から未明に掛けての時間帯のパトロールを強化しているが、事件が連続発生しているという事実からも効果は上がってないといえる。こうした事態に業を煮やし、被害が多発している地域では住民が自警団を結成し、独自の警備や見回りを展開するという事態にも発展している。

《石田真一》

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