逃走車が歩行者に突っ込む…警官が発砲

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16日午後、神奈川県横浜市内で、信号無視を繰り返していた乗用車に警察官が職務質問を行おうとしたところ、急発進して通行人をひくような素振りを見せたため、警察官が制止を行う目的で拳銃を使用。乗用車に向かって1発を発射した。

乗用車は前方で信号待ちをしていた他のクルマを押しのけるようにして逃走している。

神奈川県警・港南署によると、事件が起きたのは16日の午後4時30分ごろ。横浜市港南区内の県道(通称:環状2号線)で、信号無視を繰り返して走行する乗用車をパトロール中の同署員が発見。赤色灯とサイレンを使用した状態で追跡を開始した。

乗用車は制止を振り切って、路地裏に逃げ込むなどして抵抗を続けたが、横浜市港南区上大岡西1丁目付近で路上駐車をしているクルマに行く手を阻まれる状態となって停止を強いられた。

パトカーに乗っていた同署・地域3課に所属する37歳の巡査長が職務質問を実施するために乗用車へ接近しようとしたが、乗用車は前後進を繰り返し、一時は通行人に接触しそうになる場面もあったため、巡査長は「止まらないと撃つぞ」という警告の後、側面の至近距離から拳銃1発を発射。これを命中させた。

乗用車はこれに驚いたのか急発進し、路上駐車をしていた5台のクルマに相次いで接触しながら加速を続け、そのまま横浜市南区方面に逃走した。

警察では道路交通法違反と器物損壊容疑で逃げたクルマの行方を追っている。クルマは日産『シーマ』で、窓にはスモークフィルムが貼ってあり、内部の様子を窺い知ることは困難だったようだ。

警察では「詳細は調査中だが、警察官が危険を感じて拳銃を使用しており、発砲は適正だったと考える」とコメントしている。

現場は京浜急行の上大岡駅近くで、大型量販店などもあり、人通りはかなり多い場所だという。

《石田真一》

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