ガソリンスタンド荒らしが検問を突破…警察は拳銃で応戦

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1日未明、兵庫県香住町内で、鳥取県内のガソリンスタンドに侵入し、現金を奪ったとみられる逃走車が、道路封鎖を行っていた兵庫県警のパトカー4台に体当たりするという事件が起きた。

警察官2人が逃走車両のタイヤに向けて拳銃を使用し、合計7発を発砲したがクルマはそのまま逃走した。この体当たりで警官3人が重軽傷を負っている。

兵庫県警・浜坂、香住両署によると、事件が起きたのは1日未明だという。鳥取県内のガソリンスタンドに侵入し、店内を荒らして現金などを奪った可能性の高い犯人グループの乗ったクルマが兵庫県方面に逃げた…との連絡を受け、浜坂署のパトカーが警戒に当たっていたところ、同日0時50分ごろにこれを発見。

追跡を開始するとともに、香住町一日市付近の県道を香住署のパトカーで封鎖し、浜坂署のパトカーがそこに追い込むという作戦を立てた。

浜坂署のパトカーは約35kmに渡って不審車両を追いかけ、同日の午前1時10分ごろに道路封鎖地点へと追いこんだ。不審車両の前後をパトカー4台で包囲したが、不審車両はパトカーへの体当たりを繰り返し、これを強引に突破しようとした。この際、浜坂署の警官2人が鼻の骨を折るなどの重軽傷を負い、香住署の警官1人も軽傷を負った。

不審車両が抵抗を続けるため、警官2人がタイヤに向けて拳銃7発を発砲。全弾が命中したとみられるが、男3-4人が乗っていたとみられる不審車両はそのまま逃走した。このクルマは事件発生から5時間後に現場から200mほど離れた香住漁港西港で海中に沈んでいるのが発見されている。

警察では公務執行妨害事件として捜査していたが、2日夕方に2人が神戸市中央区内の生田署に出頭。3日未明にはさらに1人が豊岡市内にある豊岡署に出頭し、3人とも公務執行妨害容疑で逮捕されている。警察では主犯格とみられる残る1人が依然逃走を続けていることから、3人を追及して事件に関わった人物の特定を急ぐ方針だ。

《石田真一》

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