義足を付け直したのをわいせつ行為と勘違い?

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バス車内で下半身を露出したとして、福岡県警が公然わいせつ容疑で逮捕した男性が「装着された義足を直していただけだった」と供述して容疑を否認していることがわかった。警察では「通報者に誤解があった可能性もある」として慎重な捜査を続けている。

福岡県警・博多署によると、この事件は1日の午後0時30分ごろに発生している。福岡市中央区内を走っていた路線バスに乗車していた女子高校生がバスの運転手に対して「後ろに乗っている中年のおじさんがスボンを下げ、下半身を私に見せた」と通報した。

これを受け、バスの運転手は警察に通報。該当する乗客はJR博多駅前にある福岡交通センターで降車しようとした際、警察に任意同行を求められ、直後に公然わいせつの現行犯で逮捕された。

しかし、逮捕された男性は警察の取り調べに対して「装着していた義足がずれ、足が痛くなったたから車内で調整しようとしていた。義足を直すにはズボンを下げる必要がある」と容疑を全面的に否認した。男性は「直しているときにはコートで隠していた」とも供述。わいせつ行為に当たらないことを強調している。

この男性は以前、交通事故で足を切断するケガを負っており、以後は義足を装着していたという。義足は数時間ごとに装着位置を直す必要があり、装着している部位にもよるがズボンを脱がないと困難な場合も多いとされる。

警察では男性が義足を装着していることも確認しており、「通報者がこうした事情を知らず、わいせつ行為と誤認した可能性も高い」とみているが、男性の供述と目撃した女子高校生の供述に食い違う点もあるため、警察では「今後も慎重に捜査を続けていくことが必要」とコメントしている。

《石田真一》

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