当て逃げでカーチェイス、さらに救急車と衝突

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8日未明、神奈川県相模原市内の県道交差点で患者を搬送するために緊急走行中だった救急車が、赤信号を無視して交差点に進入してきた乗用車と出会い頭に衝突した。この事故で合わせて6人が負傷したが、搬送中の患者にケガはなかった。

神奈川県警・相模原署の調べによると、事故が起きたのは8日の午前5時30分ごろ。相模原市上溝5丁目付近の県道交差点で、22歳の女性患者を乗せて緊急走行中だった相模原市消防本部の救急車が青信号で通過しようとしていたところ、左側から信号を無視する形で進入してきた乗用車と出会い頭に衝突した。

この事故で救急車の後部スペースに乗っていた隊員2人と、付き添いの男性が転倒して腰を打つなどの軽い怪我を負ったほか、救急車を運転していた隊員と、衝突してきたクルマを運転していた22歳の男。そしてこの男のクルマを追跡していた22歳の男性も首などに軽傷を負っており、合計6人が別の救急車で搬送されることとなった。

警察では関係者から事情を聞き、事故の原因を調べているが、発端となったのは救急車との衝突事故を起こした男が起こした別の当て逃げ事故だったらしい。

男は事故の20分前、現場から1kmほど離れた相模原市下九沢付近の国道129号線で、前方不注意から信号待ちをしていたクルマに追突するという事故を起こした。

男はそのまま現場から逃走したが、追突された側のクルマを運転していた22歳の男性がこれを追跡。その後、約20分間のカーチェイスを繰り返した後、救急車との衝突事故も起こしたという。

このため、警察では2件の事故を起こした男を業務上過失傷害で検挙するとともに、追跡を行った男性の行為に行き過ぎた点は無かったかなども調べる方針だ。

《石田真一》

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