GM(ゼネラルモーターズ)が20日(現地時間)発表した2003年(1−12月)決算は、金融部門の好調により純利益が前年の約2.2倍に相当する38億ドル(約4066億円)となった。1株利益は前年の3.35ドルから7.14ドルに拡大した。
売上高は前年比4.6%増の1855億ドル(約19兆8485億円)だった。自動車事業は欧州の赤字や、北米でのインセンティブ増加などで減益となった。全体の純利益もトヨタ自動車の今期(04年3月期)見込みの半分弱の水準であり、収益力の本格回復には至っていない。
リチャード・ワゴナー会長は「強いブランド力によるグローバル生産によって、04年は自動車事業の収益性改善と売上高の拡大が期待できる」と述べている。