BMW『645Ci』コンバーチブルは、車速30km/h以下なら、ヒーティング機構付きガラス製リアガラスを残し、フードはいつでもフルオープンに出来る。すると、リアシートの広さがさらに強調される。これは2+2というよりフル4シーター的感覚だ。
そこで、オープンカーとしての「実用的な出来」を評価する上での最重要課題、風の巻き込みへも大いに配慮することになる。2人乗車時は、リアシートに覆いかぶさるようにアタッチする、大型のディフレクターを採用した。
またフード自体の材質にも凝った。遮音性、遮光熱性を高めるため、PURプラスチックを採用。ライバル、メルセデスベンツ『CLKカブリオレ』以上のクオリティを目指した。
ドライビングシートはクーぺ同様の体裁。眼前にしっかと居座る、6500rpmレッドライン、7000rpmフルスケールのタコメーターと、160マイル/h(260km/h)フルスケールの速度計。そして「iドライブ」で各種機構のセッティング。その最新情報は、センターコンソールの6.5インチモニターで表示される。
パワートレインには、BMWの得意技、バルブトロニック&バイバノス機構装備の4.4リットルV8エンジン。最大出力325HP(米国仕様。欧州仕様は333HP)、最大トルク45.6kgm。SMG(シーケンシャル・マニュアル・ギアボックス)での0-100km/h加速はクーペの5.6秒に対して、車重が1820kgに増えたため6.1秒。
オールアルミシャシーとアクティブステアリング(オプション)は、ブリヂストン・ポテンザ050A、245/40/19(前)、275/35/19(後)を介して、プリミアムスポーティな走りを約束。
ファッショナブルなこの645Ciコンバーチブル、米国では05年3月に発売開始される。