路線バス、高さ制限ゲートに足止め

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23日午前、北海道旭川市内の市道で、正規のコースを外れて走行していた路線バスが、JR線の高架橋手前にある高さ制限ゲートに屋根部分を接触させるという事故が起きた。

衝突の衝撃で車内にいた10人が軽傷を負っている。路線バスが正規のルートを離れて運行するというのも違反行為であり、警察では運転手から事故当時の状況について話を聞いている。

北海道警・旭川中央署の調べによると、事故が起きたのは23日の午前10時20分ごろ。旭川市一条通17丁目付近の市道で、旭川電気軌道が運行する路線バスが正規のルートを離れる形で走行中、JR石北本線の高架橋手前に設置されている“高さ制限ゲート”に車体屋根を接触させた。

バスは減速しないまま、このゲートに突っ込んだとみられ、接触直後に車内では衝撃による転倒者が続出。30〜70歳代の女性10人が軽傷を負った。

警察では57歳のバス運転手から業務上過失傷害の疑いで事情を聞いているが、この運転手は取り調べに対して「停車すべきバス停を誤って通過してしまい、元のコースに戻ろうとしているとき、道を1本間違えてしまった。自分の中では高架下の通り抜けはできると思っていたので、高架下に入る直前で減速はしなかった」などと話しているという。

問題のバスが衝突した高さ制限ゲートは約2.6mで、ゲートの標識にもそのように書かれている。ところが運転手は3m以上の高さがある別の箇所と間違えていたため、標識の表示は目に入らなかったようなのだ。この結果、全高3.06mのバスは見事に衝突してしまったというわけだ。

警察では「ある意味では前代未聞の事故ともいえる。路線バスが正規ルートを外れて走行したということも問題だ」としている。

《石田真一》

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