当事者が重複---お粗末な保険金詐欺

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山口県警は16日、高級輸入車でガードレールに衝突したり、クルマ同士で追突させるといった物損事故を繰り返し、保険金2500万円あまりを騙し取っていたとして、43歳の男ら9人を詐欺容疑で逮捕した。

山口県警・交通指導課、同・山口署によると、今回詐欺容疑で逮捕されたのは主犯格である43歳の男を筆頭とした9人のグループ。この9人は高級輸入車を中古で購入し、1999年から2001年頃までの間、判明しているだけで12件の物損事故を起こし、車両保険金や対物保険金など合わせて2516万円を騙し取った疑いがもたれている。

9人でローテーションするように事故の当事者を入れ替えていたが、担当していた保険会社の社員が当事者の一部が重複していることに気がつき、警察に届け出たことで発覚した。

主犯格の男は容疑を認めていないが、他の8人は容疑を大筋で認めており、うち7人についてはすでに詐欺罪で起訴されている。容疑を自供したメンバーは「保険金詐欺は人身事故だから発覚しやすい。物損なら審査が甘いから大丈夫と説明された」などと供述しているという。

《石田真一》

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