警官だとは思わず、つい暴行を…。期待族

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三重県警は8日、暴走族取締り中の警察官を暴行したとして、16歳の期待族少年を暴行の現行犯で逮捕したことを明らかにした。この警察官は暴走族メンバーに対して職務質問を行っている最中に襲撃されており、今後は公務執行妨害容疑でも取り調べを進める方針だ。

三重県警・四日市署の調べによると、事件が起きたのは8日の午前0時15分ごろだという。

四日市市安島の近鉄四日市駅の高架下で騒ぎ、道路に物を投げるなどして暴れていた暴走族グループの少年に対し、同署の刑事課に所属する48歳の警部補が職務質問を行おうとしたところ、後方から走ってきた期待族の少年がこの警部補の足を数度に渡って蹴った。警部補は足を打撲し、全治1週間の軽傷。

少年は別の警官に取り押さえられ、暴行の現行犯で逮捕された。

警察の調べに対し、この少年は「仲間が暴力団員に絡まれているように見えた。警察官には見えず、蹴った相手が警官だとは思わなかった」と供述しているという。しかし、この少年が助けようとしていた暴走族メンバーは相手が警察官であったことは承知していたようで、警察では逮捕した少年が言い逃れを行っている可能性も視野に入れ、今後は公務執行妨害容疑についても取り調べを進めていくという。

《石田真一》

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