トヨタ自動車では、アメリカで若者向けブランドとして新たに立ち上げた「サイオン」を6月9日から大々的に売り出した。しかし、初年度はカリフォルニアを中心とした西部のみでの販売となるため、全国的な注目度はイマイチだ。
若者向け、というコンセプトは、アメリカの場合「エントリーモデルで価格が安いこと」「スポーツコンパクトなどの改造がしやすいモデルであること」「遊び心があること」などで表現される。ひとつめはホンダ『シビック』など、ふたつめは三菱『ランサー』など、みっつめはホンダ『エレメント』などに代表されるだろう。
サイオンブランドの場合、角張った『xB』と丸みを帯びた『xA』、2つのデザインで勝負し、また信頼のトヨタブランドを若年層にも広げる、というマーケティングが見どころだが、プラスアルファがないと若者の間で爆発的人気にはつながりにくい。
とりあえずは来年以降の全国発売、広告キャンペーンを待たないと将来の売れ行き予測はできない、といったところか。