フォード、危機の中で16日に創業100周年

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米フォード・モーターは16日、ヘンリー・フォード氏が創業して以来、100周年を迎える。1908年に世界初の量産自動車『T型フォード』を発売して以来、自動車産業の発展に貢献してきた同社だが、90年代末からの拡大路線が蹉跌、危機的な経営状況のなかで1世紀を刻む。

フォードは01年にジャック・ナッサーCEOを解任、創業家の4代目に当たるウィリアム・フォード氏が会長兼CEOとして再建に当たっている。約1兆円に上るコスト削減のほか、今夏にはピックアップトラック『F150』の新モデルを投入するなどで巻き返しを図るが、過去2年続いている最終赤字が黒字転換するのは05年以降と見られている。

100周年の記念行事は12日から本社のあるミシガン州ディアボーンで始まっており、全米から『T型フォード』の愛好者が復刻モデルを駆って集まるなど多彩なイベントが行われる。記念日の16日には株主総会が開かれ、フォード会長が再建策を株主に訴える。

《池原照雄》

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