経済産業省がまとめた2003年版の「不公正貿易報告書」は、中国が自動車および自動車の主要部品の輸入割り当てを実施していない懸念がある、と指摘した。
中国はWTO(世界貿易機関)に加盟し、段階的に貿易が自由化されていくことになっている。自動車とその主要部品については、初年度の2002年に79億4000万ドルの輸入枠が協定義務として課せられた。しかし、同報告書によると、輸入実績は31億2000万ドルと、割り当ての4割に止まっており、中国政府が自動車・主要部品の割り当て義務を履行していない恐れがある、との見解を示した。