海まで続く16mのスリップ痕---無免許運転で暴走の17歳少年3人が死亡

自動車 社会 社会

9日未明、愛媛県長浜町拓海の岸壁から軽自動車が転落するという事故が起きた。この事故でクルマを運転していたとみられる17歳の少年と、その友人2人(いずれも17歳)の合わせて3人が水死するという事故が起きた。警察で事故当時の状況を調べている。

愛媛県警・大洲警察署の調べによると、事故が起きたのは9日の午前0時50分すぎだったとみられる。長浜町拓海の拓海工業団地付近で釣りをしていた人から「軽自動車が海に落ちたらしい。1人は自力で岸まで泳ぎ着いたが、残る3人が不明になっている」という内容の110番通報が寄せられた。駆けつけた大洲署員と消防隊員が付近の海中を捜索したところ、午前4時すぎに深さ9m付近に沈んでいる軽自動車を発見。車内から2人の遺体を回収。同日午後までに残る1人の遺体も発見した。

クルマに乗っていたのは17歳の少年3人と、唯一生存した16歳の少年1人の合計4人。調べによると4人は、死亡した17歳の少年が家から持ち出してきた軽自動車に乗り込み、拓海工業団地付近でクルマの運転をしていた。急ハンドルや急加速をしているうちに運転を誤り、そのまま高さ10cmのクルマ止めを乗り越え、海に落下したとみられている。生存していた16歳の少年は「事故直前はかなりスピードが出ていた」と供述しているが、それを裏付けるように、衝突地点手前には16mも続くスリップ痕が残されていた。

警察では死亡した3人のうち、誰が事故当時に運転していたのかなど、少年からさらに事情を聞いていく方針。

《石田真一》

【注目の記事】[PR]

編集部おすすめのニュース