自動車部品メーカーで電気自動車メーカーのゼロスポーツは16日、公道走行可能な超小型電気自動車『ゼロEVエレクシードRS』を発表し、2003年4月から販売を開始する。価格は148万円。
今回発表された「ゼロEVエレクシードRS」は「ゼロスポーツにしか創れない、ゼロスポーツならではの電気自動車」をコンセプトとした、スポーティな外観をもった小型一人乗り電気自動車。
ボディ・サイズは原付枠。全長2495mm、全幅1295mm、全高940mmと非常にコンパクト。車両重量は370kgで、車台には高剛性アルミラダーフレームを採用している。また高性能DCモーターを6個のバッテリーで駆動させており、当然のことながら排ガスは出ない。最高速度は60km/h。
充電はボディ後端に付属の5m充電コードを差し込み、100Vの家庭用コンセントに接続しておこなう。8時間の充電で最大70kmの航続が可能となる(30km/h定地走行時)。気になる“燃費”は「一晩充電して100円程度」とゼロスポーツEV推進室・小野木敏郎室長。
原付(第一種原動機付き自転車・4輪)扱いのため、車検・車庫証明・重量税・取得税が不要。しかし道路交通法上は自動車扱いとなり、運転には普通免許が必要となる一方、ヘルメットの装着は不要だ。
メーカー希望小売価格は148万円で、発売時までに国土交通省の型式認定を取得し、国の「クリーンエネルギー自動車等促進事業」の購入補助金の認可も取得する予定とのことで、購入者は決められた条件(業務や通勤での利用)がクリアすれば補助金の交付を受けることができるという。
初年度販売目標は600台。ゼロスポーツ・代表取締役・中島徳至社長によると、「この数字はかなり控えめ。今までにないクルマのため、予測が難しいのが現状」とのこと。予約は、電話とインターネットにて受け付けるという。