【アルパイン秋冬モデル】“幽霊”ヘッドユニット…『CDA-7897J』

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【アルパイン秋冬モデル】“幽霊”ヘッドユニット…『CDA-7897J』
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アルパイン秋冬モデル新製品のうち、オーディオ商品は12モデルがリリース予定だ。とはいえ、そのうち11までがスピーカーの『DDリニア』シリーズで、CDヘッドユニットは1モデルしかラインナップしていない。だが、この1モデルがすごいのだ。

今回発売される『CDA-7897J』は、今年の夏に北米市場で先行発売が始まったモデル。アルパインブランドのカーオーディオの中で最高級機に位置する『F#1 Status』シリーズ直系の音を追求しつつ、価格は普及機クラスということで絶大な人気を集めている。

オーディオ回路には4層基盤を採用し、ハイパワーな50W×4チャンネルアンプの作り出す音は単体でも高級機に匹敵する音を奏でる。アルパインの特徴であるクリアな高音はこのモデルでもキチンと活かされており、試聴するかぎりはF#1 Statusシリーズ直系というフレーズが宣伝広告の誇張ではない、素晴らしい仕上がり。

面白いのは、クルマのエンジンOFF動作で操作パネルが完全に収納されてしまうということ。カーナビのインダッシュモニターを収納するのと同様のアクションで操作パネルが本体に吸い込まれていく。

これは「Fantom Face XL」と名づけられたシステムで、盗難対策の一種として考案された。ボタンの露出する操作部分を本体内部に収納することにより、オーディオ類が何も設置されていないように見える。オーディオ類の盗難被害が多い北米ならではの機能だが、日本でも対岸の火事と言っていられない状況だ。こうした“アクティブセーフティ”でユーザーに安心感をもたらすという、新たな取り組みも評価に値する。

音も良く、価格はアフォーダブル。そして単純だけど奥が深い盗難防止対策など、他社製品には無い企画が好評の理由だろう。

《石田真一》

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