料金所の大型車レーンを知らなかった? お粗末なトレーラー泥棒が逃走中

自動車 社会 社会

3日、埼玉県久喜市内の建設機械リース会社から、止めてあった大型トレーラーが盗まれるという事件があった。このトレーラーを盗んだ犯人は、この直後に東北自動車道久喜インターチェンジ(IC)を無理やり突破、岩槻ICでこれを乗り捨てて、仲間らしき者が運転していた別の普通乗用車で逃走している。

事件が起きたのは3日の午後10時45分ごろで、久喜市内にある建設機器リース会社から「駐車場に置いてあった大型トレーラーが何者かに盗まれた」との110番通報があった。

その直後、日本道路公団の久喜ICの管理事務所から「大型トレーラーが通行券自動発行機をなぎ倒して通過した」との110番通報が入り、警察が現場に駆けつけたところ、入口に設置されていた自動発券機が引きちぎられるように倒れているのを確認した。トレーラーは中央寄りに設置された大型車対応のレーン(幅4.5メートル)を通らず、普通車用のレーン(幅3.0メートル)に無理やり進入したため、幅が足りずに機械を壊したらしい。

さらにその数分後、岩槻ICで普通車用レーンに向かって走ってくる大型トレーラーを料金所の係員が発見した。この段階では久喜での一件の連絡がなされておらず、係員も「運転者が不慣れでレーンを間違えた」と判断。ブースを出て、このトレーラーを正しいレーンへと誘導しようとした。しかし、運転していた男は係員が近づくと同時に止めたトレーラーから飛び降り、後続の普通乗用車に乗り込むと、そのまま高速道路を降りていってしまったという。

警察からの手配が行われたのはそれから数分後だったが、岩槻ICからの110番通報によって、乗り捨てられたトレーラーが盗まれたものと同一であることがわかった。>警察ではトレーラーを盗もうとしたものの、久喜ICで事故を起こしたことによって気が動転。さらに岩槻ICで料金所の係員が近寄ってきたことで「盗難が発覚した」と思い込み、現場から逃走したのではないかとみている。ただ、仲間のクルマについては料金所を通過する際にナンバーの撮影ができており、現在手配中だとしている。

《石田真一》

【注目の記事】[PR]

編集部おすすめのニュース