パシフィコ横浜で25日まで開催されている『自動車技術展:人とくるまのテクノロジー展2001』で、これだけは見ておかないと絶対に損をするというものがある。それがホンダが教習所用などに開発した最新鋭のドライビングシミュレーター。
4月中旬に発表されたものの、正式な発売は6月18日。国内で実際に乗れるのはこの1台という、非常に希少価値の高いものだが、展示会場のどこを探してもないのでご注意。実はASV(先進安全自動車)などと共に、屋外に展示されているために気がつきにくく、穴場的存在になってしまっている。
150万ポリゴン/秒、秒速30〜60フレームで描かれるコンピューターグフィックは非常に滑らかで、6軸モーションベースの動きで、カーブを曲がる際の傾きや、急ブレーキによるアクションなども忠実に再現されている。ただ、ハンドルの動きだけはもしかしたらプレイステーション2の『GT3』のフォースフィードバックハンドルの方がリアルかもしれない。記者もチャレンジしたが、運転感覚は普通のクルマと何ら変わらなかったし、接触事故を起こした時の衝撃と音も実物同様で、ちょっと心臓に悪かった…というのが素直な感想だ。
シミュレーターに搭乗するには整理券が必要で、およそ1時間ごとに四輪と二輪、それぞれ6枚限定で配布される。競争率は高いので、どうしても体験したいという方は展示会場に入る前に訪れてみることをオススメする。