日本の携帯電話市場は第2世代携帯電話(2G)と第3世代携帯電話(3G)の端境期にある。このままいけば、来年度、日本の携帯電話市場は3Gが主流になるだろう。これはカーナビやカーオーディオが搭載するモジュール分野でも、3Gでの競争が進む事を意味する。
地上デジタル放送とデジタルラジオの試験放送が開始され、放送事業者はモバイル分野の市場拡大にソロバンを弾いている。しかし、携帯電話業界にとって「放送」は、魅力はあるが迂闊に手を出せば火傷をするホットポテトだ。
「音楽に強いau」KDDI代表取締役、小野寺 正社長はそう言い切る。auは今、「着うた」を武器に10代〜30代の若年高感度ユーザーを多く獲得している。そしてauの音楽戦略第2弾が、FMラジオを携帯電話で受信する「FMケータイ」である。