2025年大阪・関西万博:アレヴィ氏が万博で「ノスタルジア」を世界初公演



 
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*イタリアパビリオンのマルケ州特集ウイークでのイベント

【大阪2025年6月4日ANSA=共同通信JBN】ミュージシャン、指揮者、そして作曲家であるジョヴァンニ・アレヴィ(Giovanni Allevi)氏が、2025年大阪・関西万博のフェスティバル・ステーションで、同氏の新作であるチェロと弦楽オーケストラのための協奏曲「Mm22」からのアダージョ「ノスタルジア(Nostalgia)」を世界で初めて演奏し、聴衆を魅了しました。

この公演はアレヴィ氏の出身地であるマルケ州のために特に設けられたイベントの一環であり、同州はイタリアパビリオンにおける今週の主役です。

「ノスタルジア」は、ウィーンでのコンサートからちょうど3年後にあたる6月2日月曜日に発表されました。このアーティストはこの時のコンサートで、喝采を送る聴衆に感謝を示す際に、スツールから立ち上がることができませんでした。

ウィーンでのコンサートの2週間後に、同氏は多発性骨髄腫にかかっていることが分かり、この病により長期間、聴衆の前での演奏を取りやめざるを得なくなりました。

しかしそれでも、この月曜日に、自身が愛し、深くつながっている国に戻ってくることが妨げられることはありませんでした。同氏は2008年の東京での初のコンサートの後、この国に戻ってきたのです。これまで同氏は病によって表舞台から姿を消していました。

アレヴィ氏は「私は17歳の時、クラッシック音楽にのめり込み、ベートーベンやショパンにのめり込んでいました」と振り返りました。

同氏は「ある日、私の初めての作曲の音符が私の心のなかに入ってきました。私はそれを日本と呼びました」と説明し、おそらくそれは「既に封印されていた運命」によってではあるものの、その名前の背後にある理由は依然として「謎」であると語りました。

マルケ州の経済開発評議員、アンドレア・マリア・アントニーニ(Andrea Maria Antonini)氏は、またアレヴィ氏がマルケ州、厳密にはアスコリ・ピチェーノで生まれたことは「偶然ではなく」、マルケ州には私たちの地域に存在する伝統によって作られた地域、環境、親しみのある背景があります、と話しました。

イベントにはアレヴィ氏のほか、Rainbow Spaの創業者兼プレジデントであり、マルケ州が生んだ世界的に有名なテレビアニメシリーズのWinxのクリエーターであるイジーニオ・ストラフィ(Iginio Straffi)氏も参加しました。

アントニーニ氏は実際、マルケ州は「媒体です。この媒体を通じて、私たちのクリエーターもまた、ここ日本で知られるようになりたいと思っています」と語りました。

2025年大阪・関西万博のイタリア・コミッショナージェネラルであるマリオ・バッターニ(Mario Vattani)大使は、アレヴィ氏が単なるアーティストではなく、哲学者であり、作家であり、また知識人でもある事実は、「われわれが2025年大阪・関西万博のイタリアパビリオンで表現しているものと相通じています」と強調し、「これが、われわれが日本に紹介しようとしている総合的なビジョンなのです」と述べました。

バッターニ大使は「いろいろな州をイタリアや私たちの国を紹介する際に取り込む選択をして、私たちの地域から生み出されるこの多様性、この文化的な豊かさを紹介できることを光栄に思います」と付け加えました。

同コミッショナージェネラルは、いろいろな州が「毎週、私たちのパビリオンを活気づけ、新たな話題をもたらしてくれます」と強調しました。

イベントの中で、アレヴィ氏がだるまの目入れを完成させた時、参加者たちは大変感動しました。このだるまは同氏の日本に戻ってきたいという願望を表していました。

マルケ州出身の同氏は「これは願望がようやく実現したことを具体的に表しているのです」と説明しました。

アレヴィ氏は感情的になりながら、次のように締めくくりました。

「眼の一つは既に描かれています」

「願望が実現する時、輪を完成させるためにもう一つの眼を描かなければなりません」

「心の中に最高の幸福感を抱きながら、私はいま、二つ目を描きます」

マルケ州生まれの作曲家は、このあと再び、4つのコンサートの主役になる予定です。

イベントは6月20日にローマ、7月4日にタオルミナ、7月8日にベネチア、そして7月19日にフィレンツェで開催されます。



ソース:General Commissioner’s Office of Italy for Expo 2025 Osaka