ボッシュの実質利益が4割減---新型コロナの影響 2020年通期暫定決算

ボッシュの電動化のイメージ
  • ボッシュの電動化のイメージ
  • ボッシュのソフトウェアとエレクトロニクスを集約した新事業部門
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ボッシュグループ(Bosch Group)は2月4日、2020年通期(1~12月)の決算(暫定値)を発表した。

同社の発表によると、2020年通期の売上高は716億ユーロ(約9兆0910億円)。前年に対して、4.4%減(為替調整後)とした。。

また、2020年通期のEBIT(支払金利前税引き前利益)は、およそ19億ユーロ(約2410億円)。前年の33億ユーロに対して、42.5%減少している。新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)の感染拡大と、自動車生産の減少による影響が大きい。

事業別の業績では、モビリティソリューションズ部門が、自動車業界の生産停止によってとくに大きな打撃を受け、売上高は423億ユーロにとどまった。前年比は9.5%減だが、自動車生産が15%落ち込んだ市場を上回る伸びを見せた。為替調整後の売上高は8.1%の減少となる。

市場別の2020年実績では、欧州の売上高が前年比5.7%減の380億ユーロと引き続き減少した。北米の売上高は、前年比14%減の108億ユーロで、減少に転じた。アジア太平洋地域の売上高は1.4%減の217億ユーロ。為替調整後の売上高は0.5%増加となった。ボッシュは、市場の早期回復と中国での好調が寄与し、中国での売上高がボッシュ史上初めて、ドイツでの売上高を上回った、としている。

《森脇稔》

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