スポーツドライビングジャパン、若手社員向けV&V安全運転推進研修を実施…人間力を高めて事故を防止

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V&V安全運転推進研修
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スポーツドライビングジャパン(SDJ)は、人間力向上を図る「V&Vメソッド」を用いた企業の社員向け教育カリキュラムの提供を開始した。

SDJは、一般道における死亡・負傷事故をゼロとすることを目標とする「injured ZERO」を掲げ、レーシングドライバー/自動車評論家の太田哲也氏が校長を務めるスポーツドライビングスクールなど、交通安全のために様々な活動を行っている。今回新たに、同社オリジナルの教育・組織改善メソッド「V&V」を使った企業の社員向け教育カリキュラムの提供を開始した。

V&Vメソッドでは、経営者が社員に対し、組織の方針等を“VISION”としてインプット。これを社員が実践しながら、その理解や気付き等を“VOICE”としてアウトプットする。さらにこの“VOICE”を組織で共有しながら、プロセスを繰り返し継続することで、“VISION”の具現化や組織の一体化を実現していく。

研修は、単に理論をインプットするのではなく、受講者自らが考えるスタイルを採用。受講者は、講義後も学んだ理論を日々の業務や行動に取り入れながら、その中で得た気付き等のアウトプットを繰り返す。受講者の“VISION”に対する理解を深めるだけでなく、個人が作成した“VOICE”を組織内で共有することで、成長スピードを加速させる。

カリキュラムの流れは、まずSDJが事業者の幹部や管理者に“VISION”のヒアリングを行い、課題を整理。社員は、洗い出された課題に基づき、一定期間にわたり、業務内で得た気づきや行動を“VOICE”として提出する。このスキームは、6か月程度の間、継続的に行うことが望ましく、その間、SDJが月に一度のフィードバックを行いながら、改善に取り組むことで成果が表れる。

同社では現在、SUBARU(スバル)の若手技術者を対象とした全4回の「V&V安全運転推進研修」を行っており、昨年12月28日に、校長の太田哲也氏を講師として、第1回目の講義を実施。研修は、事故防止や安全運転だけでなく、人間として、プロとしての意識改革を主眼としている。

自動車メーカーの社員にとって事故は厳禁。万が一、加害者になってしまった場合の社会に与える影響、それにより企業が受けるダメージは計り知れない。一方で、車の性能が飛躍的に向上した昨今でも、事故原因の9割はヒューマンエラーで、そのほとんどが漫然運転だ。SDJは人間力を高め、人の意識を変えることこそが、その対策として極めて重要だという。

V&V 安全運転推進研修は、今後、1回目の座学講義を受けて、受講者が2か月間にわたる“VOICE”の作成に取り組む。これに、スポーツドライビングジャパンがフィードバック、改善指導を行った後、最終回で再び太田哲也校長が講義を行う予定だ。

SDJでは今後、「V&Vメソッド」を用いた教育カリキュラムで、企業内人材の人間力を高め、社員が加害者にならないための意識改革を軸とした研修を広く展開する計画だ。

《纐纈敏也@DAYS》

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