昭和シェル石油が発表した2015年1-9月期連結決算は、営業損益が27億円の赤字に転落した。前年同期は272億円の黒字だった。
売上高は、燃料油の販売単価下落で石油事業が減収となったため、前年同期比26.4%減の1兆6689億円と大幅減収となった。
損益では、石油事業で原油価格の下落によるたな卸資産評価損の影響で、経常損益は40億円の赤字に転落した。たな卸資産評価影響を除いた経常利益相当額は334億円で、前年同期と比べて24億円の増益だった。
当期損益は74億円の赤字だった。
通期業績見通しは、原油価格が想定を下回ってたな卸資産評価の影響と、製品マージン縮小などの影響で下方修正した。売上高は前回予想より1500億円マイナスの2兆2000億円、営業利益は410億円を予想していたが収支トントンとなる見込み。経常利益は410億円の黒字予想から10億円の赤字、当期損益は270億円の黒字から90億円の赤字となる見込み。