マレーシアへの米哨戒機配備、馬米両国が水面下で交渉か

南シナ海のスプラトリー諸島(中国名・南沙諸島)で実効支配を強めている中国に対抗し、マレーシアと米国が哨戒機の協力について水面下で交渉を行なっている模様だ。

エマージング・マーケット 東南アジア

南シナ海のスプラトリー諸島(中国名・南沙諸島)で実効支配を強めている中国に対抗し、マレーシアと米国が哨戒機の協力について水面下で交渉を行なっている模様だ。

あまり表立って報じられていないが最近マレーシア領海を中国船が侵犯する事件が相次いでおり、今回の馬・米交渉はこれを受けたものだという。マレーシアが主張する南シナ海の領海上を哨戒する米海軍の哨戒機「P-8ポセイドン」と「P-3オライオン」にマレーシア側が発進基地を提供する方向で交渉を行なっているという。

両国の交渉を裏付けるように、昨年後半、米海軍のグリナート作戦部長が東マレーシアへのP-8配備をマレーシア政府が要請してきたことを明らかにしている。

配備場所はラブアンが有力視されている。フィリピンのクラーク基地よりもスプラトリー諸島に近いのが理由だという。

南シナ海についてはマレーシアも領有を主張しているが、フィリピンやベトナムに比べると中国への態度は及び腰で、東南アジア諸国連合(ASEAN)でも話し合いによる解決を主張し続けている。

伊藤 祐介

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