宮崎駿監督、短編で復帰の可能性は?……引退の言葉を読み解く

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宮崎駿監督
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  • 鈴木敏夫プロデューサー(左)、宮崎駿監督(右)
 長編アニメーション監督からの引退を正式に表明した宮崎駿監督。9月6日の会見では600人超の報道陣を前に1時間半以上にわたって質問に答え続けた。本当にこれで引退なのか? 会見の言葉から監督復帰の可能性を読み解く。

 過去に幾度も引退を宣言してきたが、当人もそうした経緯を踏まえて「今回は本気です」と断言。理由としては『風立ちぬ』の制作に5年を費やしたことを明かし、年齢を重ねる中で1作品を作り上げるのにかかる時間が増えていると、加齢による集中力、体力の限界を挙げた。自ら絵を描くことを中心に据えたアニメーター出身の監督だけに、絵を描くことがままならなくなったことで引退を決意した。

 だが、あくまで長編アニメーションからの引退であり「あと10年は仕事をしたい」とも。「車が運転できるうちは毎日アトリエに行く」という言葉からは“休息”というよりも、別の仕事を精力的にこなしたいという意思が感じられる。今後に関しては、全てを明らかにしなかったものの、開館からまもなく丸12年を迎える「三鷹の森ジブリ美術館」の展示の整備に力を注ぐ意向を示した。

 アニメーション制作に関して、ジブリの若手監督の作品に脚本や原案で関わる可能性、さらに『風の谷のナウシカ』の続編制作の意欲を問われ「ありません」ときっぱり否定。だが「もし自分がやりたいと思っても、それは年寄りの世迷い事ということで片づけようと決めています」「『辞める』と言いながら『こういうのはやったらどうだろう?』とか、そういうことはしょっちゅう頭に出たり入ったりする」など、創作意欲自体が衰えたわけではないことをうかがわせる。

 短編アニメーションの制作についても「公式引退の辞」の「僕は自由です」という言葉を繰り返し「やってもやらなくても自由なので、いまはそちらに頭を使うことはありません。前からやりたかったことをやろうと思います。とりあえず、それはアニメーションではありません」と否定はしたものの「いまは」「とりあえず」という言葉からも分かるように将来の可能性を否定してはいない。いまなお、巨匠の頭の中には無尽蔵とも言える様々なアイディアが埋まっている。やはり、何らかの形でアニメーション制作の現場に復帰する可能性は十分にあるのではないだろうか?
《編集部@RBB TODAY》

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