三菱重工、CSRレポート2012を発行…大宮社長「地球規模の問題解決に貢献」

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三菱重工CSRレポート2012
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三菱重工業は、CSR(企業の社会的責任)を経営の基軸に据え「ものづくり」を通じて人と地球の未来に貢献する「志」を示した「CSRレポート2012(社会・環境報告書)」を発行した。

また、環境保全をはじめとする地球社会の持続的発展に、同社グループの製品・技術と、トータル・ソリューションで貢献していく考えをまとめた「環境ビジョン2030」を制定した。

環境ビジョンでは、持続可能な未来を実現するには、エネルギーの安定供給、環境保全、持続的経済発展の3つのを同時に実現することが必要との認識に立ち、2030年を目標として制定したもの。つくる(発電)・ためる(貯蔵)・めぐる(循環)・つかう(消費)・さぐる(探査)の各技術・事業領域での「約束」を掲げ、陸・海・空・宇宙で17項目の具体的目標を設定した。

CSRレポートでは、同社の大宮英明社長と、民間の立場から活発な政策提言を行っているエコノミストの武田洋子氏との対談を掲載した。大宮社長は「エネルギー・環境事業の拡大に重点を置き、社会インフラ技術も含め交通、輸送、食糧・水問題などの地球規模の課題解決に貢献していく」考えを表明、企業姿勢を環境ビジョンとして明文化したことを紹介している。

環境ビジョンを踏まえたステークホルダー・ダイアログを掲載した。有識者3人が、環境共生型のものづくりや画期的なブレークスルー技術への挑戦など、同社グループへの期待と要望を示し、それらに対する同社の見解を述べている。

CSR行動指針に沿った3つの特集では、世界各地の地域特性に応じたエネルギー・環境ソリューションの提供、世界の食糧問題解決に貢献する肥料製造プラントの建設、街全体のシステムが最適化されたスマートコミュニティの実現に向けた同社の取り組みについて紹介した。

このほか、昨年3月の東日本大震災に伴う同社グループの対応についても報告している。

コーポレート・ガバナンス、コンプライアンス、環境マネジメント、環境会計、化学物質管理など、CSR推進のため、同社の責任と行動について現状を報告。顧客、株主・投資家、ビジネスパートナー、従業員、地域・社会など、多様なステークホルダーに配慮した取り組みについて詳細にレポートしている。

CSRレポートの発行は今回で9回目で、前身の「環境報告書」から数えれば12回目となる。今回の日本語版に続き、10月上旬には英語版の発行を予定している。

《レスポンス編集部》

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