三菱重工業は6日、世界最大のクルーズ客船会社カーニバル社のドイツ向けブランド「アイーダ・クルーズ」向け大型客船2隻に「三菱空気潤滑システム(MALS)」を搭載すると発表した。
MALSは、泡の力で船底と水の抵抗を減らし省エネ・CO2削減を実現する同社の独自技術。船主の燃料消費量削減と環境負荷低減に対する強いニーズを受けて搭載が決まったもので、約7%の燃費向上が見込まれる。クルーズ客船における空気潤滑システムの搭載は世界初となる。
MALSを搭載するクルーズ客船2隻は、2011年11月に受注したもの。いずれも12万5000総トン、3250人乗りで、アイーダブランドの客船では最大となる。長崎造船所で建造し、2015年春と2016年春の引き渡しを予定している。