開催中の第51回全日本模型ホビーショーにて、京商は12月発売予定の『D slot(ディースロット)43』を大きく展示していた。
Dslot43とは京商が新たに提案する43分の1スケールのスロットカー。現在、世界中でスロットカーの定番となっているのは、それよりも大きな32分の1スケールだ。
「32分の1スケールのスロットカーは、すでにマーケット的に飽和状態であり、行くところまで行った感があります。日本だけでなく世界中がそういった雰囲気ですね。そこで手頃な価格で、しかもドライブが簡単、それでいて長く遊べるというものとして、このDslot43を提案したいと思います」と京商の広報宣伝担当の後藤陽輔氏は言う。
「4月に事前発表という形で、一部のメディアやスロットカーのファンにプロトタイプを公表しました。そこで、走りの性能では申し分ないものだとおっしゃっていただけました。また、ボディの精密さなどの作りも見ていただき、私どもの本気度を分かっていただけたようです。面白みも理解していただき、ビジネス的にも期待していただけたようです」と後藤氏。
Dslot43の特徴は、初心者でもコースアウトしにくいマグネットトラクションコントロールを採用したところにある。モーターケースの下部に磁石が装備されており、レールに吸い付くようになっているのだ。そして、磁石とレールとの距離は調整可能で、初心者からベテランまでが楽しむことができる。また、より性能をアップさせるオプションパーツを数多く用意することで、飽きずに長く遊べるような工夫もある。さらに、スタンダードな32分の1スケールのコースで走らせることも可能だ。
12月初旬に発売が開始される車両は、6車種に2色のカラーバリエーションを用意した合計12モデル。価格はストリートカータイプで3990円、レーシングカータイプで4725円。また、全長9.6mとなるコースと2台のコントローラを含む「サーキット96」も1万2600円で発売する。
さらに上級者に向けては、「ワイヤレスコントローラー」(1万8900円)や「KTC製Dslot43工具セット」(2万7300円)も用意。
日本だけでなく、欧州、北米、アジア全域などでも販売が予定されている。
第51回全日本模型ホビーショーは千葉県・幕張メッセで開催、一般公開日は15〜16日だ。