トヨタケーラム、設計図の3D化に対応したCAD/CAMシステムを開発

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CATIAからCaelum IIIへの3D寸法・注記取り込み画面
  • CATIAからCaelum IIIへの3D寸法・注記取り込み画面

トヨタケーラムは、自動車金型・設備分野向け3次元CAD/CAMシステムに、Pro/Engineer、NX、SolidWorksなど様々なCADのデータ変換機能を標準搭載し、3D寸法・注記にも対応した「ケーラム3 Ver.4.4」を8月20日に発表する。

現在の設計・製造現場では、業務内容や各社の設備投資状況に応じて、様々なCAD/CAMが利用されている。同社の得意先である自動車サプライヤーはクライアントから受け取った様々なCADのデータを使って設計・製造する必要があり、データ変換機能を利用したマルチCAD対応が課題となっている。

また、日本自動車工業会、日本自動車部品工業会なども普及が予想される3D寸法・注記の使用を推奨しており、同社は、ケーラム3でこれらの課題に対応する。

ケーラム3のデータ変換では、上流CADデータで付加した3D寸法・注記の取り込みが可能で、自動車業界の3D図面化に対応できる環境を提供する。同社は、自動車業界で3D図面化が本格化すると見込んでおり、他社に先駆けて対応することで競争力を強化する。

また、Pro/E、NXの3D寸法・注記にも今後対応していくしている。

ケーラム3の販売価格は買取の場合は210万円から、年間レンタルでは84万円からとなっている。

《レスポンス編集部》

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