JSRとトリケミカル研究所は9日、半導体製造用材料の開発、製造、販売で包括的な業務提携を結ぶことで合意した。
業務提携は、半導体市場で微細化・高集積化に対するニーズが高まる中、高分子技術、機能性材料に強みをもつJSRとウルトラファインケミカル(超高純度化学薬品)に強みをもつトリケミカル研究所が提携することで、最先端半導体製造プロセス用の高度な材料を提供していくのが狙い。トリケミカル研究所が特に強みを有するシリコン系の材料に関しては、すでに具体的な取り組みを開始している。
業務提携ではJSRが開発した半導体製造工程で使用する複数のファインケミカル材料を、トリケミカル研究所に製造委託する。必要となる製造プロセスは共同開発し、ノウハウを共有する。製造委託に関連して派生する分野における、ファインケミカル材料の共同開発・共同事業の可能性についても検討する。
また、トリケミカル研究所の開発したファインケミカル材料をJSRが保有するグローバルインフラを活用して物流・市場開拓支援を行うことも検討する。