ニッパツは、長野県駒ヶ根市にある産業事業本部化成品部の第2工場に特殊発泡ポリウレタン生産ラインを増設したと発表した。
ポリウレタンなどの樹脂を原料にした2000mm以上の幅広のシート状製品が必要なFPD(フラットパネルディスプレイ)、印刷関係などの分野に参入し、化成品事業の売上げの拡大を図る。
増設したラインは、従来のラインに隣接して設けた。熱硬化ウレタンなどの反応性原料を使用、シート状に連続生産する装置。
新ラインの特徴は、反応性原料を連続して塗布できる従来の塗工技術に加え、世界トップクラスとなる最大幅100インチ(254cm)の製品の生産が可能だ。
主要顧客先はFPDや印刷関係の製造メーカーで、初期投資額は5億円。
新ラインの生産能力は月産25万平方メートル。同社では今回の増設で液晶を中心としたFPD関連や印刷分野に積極的に参入し、既存製品の拡販を加え、2010年度には化成品事業の総売上高を現状の32億円から100億円に引き上げる計画だ。