米GM(ゼネラルモーターズ)は21日発表したリストラ策に、北米の生産能力を2008年末までに420万台まで削減する計画を盛り込んだ。02年時点よりも約200万台少ない大幅な設備縮減となる。
組立工場の閉鎖はカナダの1工場を含む計5工場で、06年初めから順次実施する計画。閉鎖する工場の生産車種は大型のSUVやピックアップトラックのほか小型車、ミニバンと多岐に渡っている。
GMの北米生産能力は、現在520万台規模だが、販売不振で過剰能力となっている。一方で日本メーカーの北米生産は、今年初めて400万台に達する見通し。
来年以降もトヨタ自動車のテキサス工場など、新規稼動が控えており、08年にはGMの生産と日本メーカーの生産台数が逆転することになりそうだ。