トヨタ系の海運会社である「トヨフジ海運」は8日、オセアニア向けの完成車輸送に使用する新型の自動車運搬船『トランス・フューチャー3』を公開した。
同船は全長172m、総トン数は2万2000トン。自動車輸送船としては最速の部類に入る21ノット(39km/h)というスピードで、1500台の完成車の輸送を可能としている。昨年の2月に導入した『フジトランスワールド』とほぼ同様の仕様で、開発は三菱重工業が担当。省エネ型のスクリューやエンジン吸排気系の見直しによって、フジトランスワールドと比較しても燃費を11%向上し、NOx排出量も12%削減するなど、運搬船の分野にも環境保全のスタイルを持ち込んだ。
同社では環境保全対策を施した新型船を今年中にあと3隻導入する予定で、トヨタの進める環境対策に一役買う動きを見せている。