中古車買い取りの“巨人”が新車販売に食指

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中古車買い取り最大手のガリバーインターナショナルは、GEキャピタルカーシステムと提携し、4月からリースによる新車販売に参入する。買い取り店ガリバーを窓口とし、個人客に新車を売り込む。初年度1000台、将来的には年間1万台の新車販売を目指す。

自動車業界では人材育成に関して「新車販売は3日でできるが、中古車を売るには3カ月かかる」と言われる。品質が同じ新品を売るのと比べ、中古車は1台づつ仕様や程度が違い、しかも仕入れた瞬間から値落ちが始まる“生モノ”のため、それだけ取り扱いも難しいというわけだ。中古車業界で急成長した同社のシステムや人材は、既得権に安住している新車ディーラーにとって大きな驚異になる可能性がある。

カー用品チェーン最大手のオートバックスの住野公一社長も「将来は新車も含めた総合カーライフ産業」と明言しており、新車販売の従来の垣根は今後低くなりそうだ。

《編集部》

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