2009年の撤退以来13年ぶりに、ヒョンデの名を掲げて日本での乗用車事業に再参入する、その最大の理由はクルマのパワートレインのあり方や、ユーザーのクルマとの接し方が変わったことで、独自性を押し出して勝機が掴めると踏んだからだ。
VW『ゴルフ』では“1”の世代から、日本市場でもディーゼル・モデルが設定された。最初は’77年のことで、’85年の“2”になるとGTIに準じたルックスのGTD(1588ccターボ)に進化。どちらもMT仕様(1は4速、2は5速)で、“通”な愛好家からの支持を集めた。
ひと言でいって、迷いがまったくない。試乗後の印象をあえて欧州に馴染みの薄い野球に喩えれば、芯で捉えた飛距離の凄さだけでなく、弾道ごと美しくて魅入ってしまうようなホームラン。